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水明コラム

冬場のお風呂は危険がいっぱい

  • 2020年03月12日

毎日の疲れを洗い流し、清潔を保つ目的と、リラックス気分を味わうには入浴が一番。

 

でも、普段から何気なくお風呂に入っていますが、そこには大きな危険もたくさんあります。

 

平成28年度1月に消費者庁より発表がありましたニュースリリースによりますと、

平成26年度には4,866人もの方が家庭のお風呂場で亡くなってます。

 

これは10年間(平成16年度は2,870人)で約7割も増加。

また、その割合としては9割が65歳以上のお年寄りと言うデータが報告されています。

(一番多いのは75歳から84歳の高齢者)

 

入浴中の事故は特に冬季に多く、12月から2月にかけて全体の半分もの事故が起きており、寒い時期がより事故が多いと報告がおこなわれました。

 

※東京都福祉保健局東京都監察医務院ホームページ「東京都23区における入浴中の事故死の

推移より過去10年間の突き当りの平均件数」より作成

 

以上のデータが国の機関から発表されてます。

 

お風呂場は意外に危険で事故につながりやすい場所で冬季の事故事例として目にすることも多くなっています。

 

ヒートショック現象なども最近よく目にする様に。

 

そんなお風呂、少し気を付ける事で危険度は格段に下がるポイントが5つあります。

 

安全に入浴するための5ポイント

 

① 入浴前には脱衣所や浴室を温める。

温められた部屋から、冷えた洗面所で脱衣して熱い浴槽に入ると、急激な温度の変化で血圧が上下に大きく変動する事が原因の一つです。

温まっていた身体が急激に冷えて、またお風呂につかり上昇する事で、失神を引き起こす場合が。

血圧の急な変動による心筋梗塞、脳溢血などの血管系疾患を患う可能性も。

 

② お湯の温度は41℃以下に。浸かる時間は10分までを目安に入浴します。

長時間の入浴はのぼせて「ぼーっ」とするなどの意識障害や、

お湯の温度まで体温が上昇して熱中症による朦朧状態につながる可能性があります。

目安は10分間までの入浴が安全です。

 

③ 浴槽から急に立ち上がると貧血状態になる可能性がありますので、ゆっくりと浴槽から上がりましょう。

入浴時はお湯で体に水圧がかかっています。

その状態から、急に立ち上がると体にかかっていた水圧が無くなります。

結果、圧迫されていた血管は一気に広がった為、脳へ送られる血液が足りずに貧血状態を引き起こす可能性があります。

浴槽から上がる際は手すりや浴槽にへりを使ってゆっくりと上がる事を心がけましょう。

 

④ 飲酒や、飲食後に血圧が下がる体質の方もいらっしゃいますので、食後すぐの入浴は控えましょう。

食後は少し間を開けての入浴や、食前に入浴した方がよいでしょう。

酔いが直接の原因とは言い難いですが、意識混濁で朦朧となるケースや、食後に血圧が下がり過ぎる「食後低血圧」によって失神する事例もあります。

 

⑤ 入浴する前に家族へ一声かけて気を留めてもらいましょう。そんな事が考えられる事例もあります。

入浴の際は気軽にお風呂に入る事を家族に伝えておく事も事故を防ぐ手段です。

入浴中に体調が悪くなったとき、発見が遅かったら死亡事故につながっていたかも。

また、家族の方もあまりに入浴時間が長い場合は声掛けをして、安否確認をする事も重要です。

 

 

ポイント2から5番目は入浴の注意点となりますが、1番目の項目はお風呂と洗面所と居間の温度差を無くす事で解消できます。

浴槽へのお湯張りも高い位置からのシャワーで入れる事により浴室の温度を上げる事や、浴室暖房乾燥機、洗面所暖房乾燥機などの機具を利用して温度差を無くす事がポイントです。

 

シャワーからのお湯張りは明日からでも出来る方法ですが、せっかくのお湯を冷ましてしまい、お湯張り後に追い炊きの手間が掛かってしまう事も。

 

そこで、浴室暖房乾燥機具、洗面所暖房乾燥機具を利用して温度差を解消するのも手段の一つです。

 

いろんな機種や各メーカーから製品が発表されておられます。

 

製品に関してもメーカーで特色を持たせて提案を行われています。

 

浴室暖房乾燥機・洗面所暖房乾燥機について

 

浴室暖房乾燥機・洗面所暖房乾燥機とは?

文字を見てパッとイメージ付くのは浴室とか洗面所とかに設置する暖房機具の事だと思います。

 

では、どんな事が出来るかと言うと…。

 

① 入浴前の事前に暖房機具として利用する。また入浴時に頭を洗ったり、体を拭いたりするときも、温度を下げずに快適入浴。

浴室、洗面所の温度を調整ができます。

 

② 浴室乾燥機として利用する。 

風呂上りの水気を取り除いてカビの発生を抑えます。いやなニオイを予防し、お手入れも楽々。

 

③ 洗濯物を干せる。 

最近の浴室暖房乾燥機は暖房機としての利用より、洗濯物を干す機能の利用がメインとなるケースも。雨が降り続く梅雨や、冬季などの外に干せない時や、花粉や、PM2.5など直接衣類に付着する事も無く洗濯物を乾燥させます。アレルギー対策で利用するケースも。

 

④ 涼風として利用する。 

夏場や、お掃除の際に涼風を。風呂上りに身体を冷まして汗を抑制。

 

など。

 

大きくは、部屋から浴室までの寒暖差を無くすための暖房機能と、雨や雪の日でも干せる乾燥機能がメインの利用方法となります。

危険度が高いお風呂の温度差解消として設置するのもいいのかもしれません。

 

最後にまとめとして…

冬場のお風呂の危険対策としては。

  • 温度差を極力解消する。
  • 長時間の入浴は控える。
  • お風呂から上がる時は、手すりを持ってゆっくりと。
  • 食後すぐに入らない。
  • 家族に一言伝えて入浴する。

 

 

上記5つのポイントを守って入浴する事が、危険度合いの低下につながるようです。

 

記:㈱水明 営業部

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